2013.3.11 東日本大震災3回忌 その2@気仙沼

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東日本大震災3回忌法要にて奉納演奏するために作られた曲の内、気仙沼大島の詩人 水上不二の詩に小二田さんが曲をつけた2曲、その2曲目をご紹介。

”海の神さま”

ごせんぞさまは 岩のうえ  海の神さま まつられた。

海が どこまで 見えるから、 ここに お宮を たてられた。

おきから 吹く風 つよいから、 おやねに 石を のせられた。

にわかの あらしに どの舟も、 木の葉みたいに もまれてた。

 

おれた ほばしら、おれた かい  波に さかなも さらわれた。

おじさんたちを しっかりと、 海の神さま まもられた。

そうして みんなの たましいを  つよくきたえて くだされた。

どんな なんぎも おそれない、 つよいこころを くだされた。 

 上記の詞に曲がつけられていますが、実際の詩はもっと長くて1~7節まであります。歌にしたのはこの1節と3節のみ。そう、この曲は箏ではなく歌に参加しています。

 

天災も新型コロナウイルスも時代は変われど常に人類の歴史上に突如現れ、人は変わらず翻弄されているように思われます。そして、それを先達が何らかの形で後世に伝えてくれているのだとこの詩からも感じずにはいられません。

震災直後のあるニュース番組で、”かつての大津波で波が到達した地点に石碑が建てられていたがそれに匹敵もしくはそれ以上だ”と報じていましたが、それは悲惨な被害状況以上に悲しい気持ちになりました。

時間・時代が変遷してゆく中で、文明が発達することよりも先人の教訓や真理を忘れないことの方が大切なのでは・・・・・?

苦境・逆境における時にこそ人の在り方が問われる・・・・・今、新型コロナウイルスによるパンデミックが今後どのように収束するのか不透明ですが、かつての先人たちのメッセージを肝に銘じて考え対処していきたいです。

願わくば、音楽を通してそのメッセージを自分も持ち続けたいです!